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熊本城桜の馬場地区に誕生した「城彩苑」

株式会社 九州開発エンジニヤリング
原田 卓

1.「城彩苑」とは

城彩苑の全容
▲城彩苑の全容

 九州新幹線の全線開業にあわせ、熊本城を核とする新たな観光の目玉が誕生した。
 2011年3月5日にオープンした観光交流施設「城彩苑」(じょうさいえん)である。
 城彩苑は、熊本城に隣接する“桜の馬場地区”に位置し、歴史文化体験施設『湧々座』(わくわくざ)と飲食物販売施設『桜の小路』(さくらのこうじ)で構成される。いずれの施設も城下町を思わせる武家屋敷風の造りとなっている。


 『湧々座』1階は、加藤清正の肥後入国から西南戦争までの熊本の歴史を紹介する展示スペースで、2階は、迫力ある映像・役者によって歴史ハイライトをドラマ仕立てで紹介する映像体験室。大人から子供まで、楽しみながら熊本城にまつわる歴史を学ぶことができる。

 『桜の小路』は熊本の食文化を堪能できる土産物店や飲食店など23店舗が出店。土産物店には、馬刺し、辛子レンコン、いきなり団子、高菜漬けなど、あらゆる熊本の名産品が揃っている。また、飲食店は、天草や阿蘇の食材を扱ったビュッフェスタイルのレストランが好評。22時まで営業している店もあり、夜の名所としても利用されている。 

湧々座 桜の小路
▲湧々座 ▲桜の小路

2.予測を上回った入場者数

 熊本市は当初、3月末時点の城彩苑の入場者数を1日当たり3500人、休日7000人と見込んでいたが、実際には平日約5000人、休日約1万人と予測を上回った。ただし3月は、東日本大震災の影響により、市内の主要9ホテルで9700人を超えるキャンセルが発生し、熊本城入園者も前年同月に比べ約4割減っていることから、「この時点での入場者は、熊本市県民が多い」という見解を示した。(参考:熊本日日新聞朝刊H23.4.5)

 しかし、5月の大型連休に入ると、震災による自粛ムードも緩和され、県外からの観光客も多数訪れるようになった。熊本市によると熊本城(有料区域)が前年同期比8.9%増の10万439人、市動植物園が同0.06%増の7万3520人、水前寺成趣園が同5.2%増の1万8964人といずれも増加した。期間中、入園者数が最も多かったのは5月4日だが、最多が「城彩苑」の2万4254人であった。(参考:熊本日日新聞朝刊H23.5.18)

3.今後への期待

城彩苑
▲城彩苑

平成19年に築城400年を迎えた熊本城。平成20年に復元・公開された本丸御殿に続き、今年新たに城彩苑が観光スポットとして加わった。

九州新幹線全線開業によって、今後も熊本城には多くの観光客が見込まれる。
その中でも城彩苑は、繁華街と熊本城の中間に位置しており、熊本城への観光客に繁華街まで足を運んでもらうための拠点としては最適の観光施設である。 城彩苑に対する県民の期待は今、大きく膨らんでいる。


(平成23年5月20日掲載)